【名言】流れに身を任せる

引き潮の波に抗わずに、流れに身を任せながら、呼吸はちゃんとして、いざという時に陸に向かって泳げるように準備します。

村田諒太(WBA世界ミドル級スーパー王者)

最近、「致知」という雑誌の購読を始めました。Facebookを見ると、毎回ものすごく深い言葉が載っていて、これは面白そうと思って購読してみました。届いてみると内容が濃く、なかなか全部読めないのですが、折に触れて開くことにしています。

今回は「努力にまさる天才なし」という特集の中で、AthReebo社長の金沢景敏氏とボクシングミドル級世界チャンピオンの村田諒太氏の対談があり、大変興味深く読みました。

その中で「弱さを認めることが本当の強さ」の項で、面白い話がありましたので紹介します。

下記は、村田氏がコロナ禍でタイトルマッチが5回も延期になり、世の中がものすごく引き潮になっていると言及しながら語った言葉です。

(中略)人間には誰しも弱いところがあって、その弱い自分を認めるのも大事だなということです。

(中略)僕みたいに金メダルや世界チャンピオンを掴む人って、鋼のような強いメンタルを持っていて、何があっても動じないと思われているかもしれないですけど、そうじゃなくて、むしろものすごく弱い。

 弱くて踏ん張れないから流される。そこで抗って溺れてしまわず、流れに身を任せられるからこそ辿り着けるというか、流れが去るのを待って力を発揮できる。そういう感覚があります。弱さが強さであって、弱さを認めたほうが本当は強いんです。

村田諒太

私も仕事で中堅どころになってきて、基本的な仕事は以前よりも低負担でこなせるようになりました。

すると、「このままで良いのだろうか」という思いや、同期が留学したり、賞をとったりして焦る気持ちが出てきていました。

何か別の活動をしようとしてもこのコロナ禍で思ったように動けず、悶々とする日々を過ごしていました。

しかし、この村田氏の言葉を読んでからは、いい意味で肩の力が抜けた気がしました。

どうせ変えられない環境であれば、流れに身を任せてしまうのも良いだろう。

でも、このコロナ禍が収まり、また自由に動ける日が来た時に、すぐ動けるように準備をする。

今はそれで良いのだ。

どうしても咲けない時もあります。

雨風が強い時、日照り続きで咲けない日。

そんな時には、無理に咲かなくてもいい。

その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。

次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。

渡辺和子置かれた場所で咲きなさい

どうしてもうまくいかないときもあるが、それでも自分の力はためておく。

次にチャンスが来た時に、しっかりとつかめるように。

上記の対談はこの他にも示唆に富む話が満載なので、ぜひ一読をおすすめします。

大きな文字で読みやすい 置かれた場所で咲きなさい (幻冬舎単行本) Kindle版
渡辺和子  (著) 

こちらも有名な本ですが、おすすめ。

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