人生とはその時々に自然に変化し、移りゆくものです。変化に抵抗してはなりません。それは悲しみを招くだけです。現実を現実として、あるがままに受け入れなさい。 物事をそれが進みたいように、自然に前に流れさせてやりなさい。
老子
緊急事態宣言は解除されましたが、世界各国では再度、新型コロナウイルス感染者が増加してきています。うまく抑え込めていたと思われたオーストラリアでも、メルボルンが再度ロックダウンされるという自体が起きています。アメリカでも、再度感染者数の増加が認められ、東京も連日200人を超える感染者数を記録し、ついに警戒レベルが最高となってしまいました。
このコロナウイルスのパンデミックにより、世界中が変化を求められています。
仕事ではリモートワークが進み、在宅ハックという言葉も出てきました。会社によっては緊急事態宣言が解除されたあとでも、在宅勤務を続ける企業も出てきています。
教育に関しては、学校によりますが、web授業を整備するところも増えてきました。大学や私立では進んでいるようですが、公立の学校では先生のボランティアによるものが大きい印象です。
娯楽施設、飲食業、観光業も大変な打撃を受けており、このコロナ渦で提供できるサービスを再考する時期に来ています。
今までは東京などの都会に人口や施設を集中させてきた都市型の政策から、徐々に周囲に分散させざるを得なくなるかもしれません。
人類は長い歴史を通して、様々な分野を発展させてきましたが、まだまだコントロールできる範囲は限られていることを認識させられます。豪雨や地震といった自然災害も、完全に予測することは出来ません。
コヴィー博士の「7つの習慣」の中にも、問題に対しての対応の仕方が書かれています。
私たちが直面する問題は、次の三つのどれかである。
・直接的にコントロールできる問題(自分の行動に関わる問題)
・間接的にコントロールできる問題(他者の行動に関わる問題)
・コントロールできない問題(過去の出来事や動かせない現実)
主体的なアプローチをとることで、この三種類の問題のどれでも、影響の輪の中で一歩を踏み出して解決することができる。
自分が直接的にコントロールできる問題は、習慣を改めれば解決できる。
(中略)
間接的にコントロールできる問題は、影響を及ぼす方法を考えることで解決できる。
(中略)
自分ではコントロールできない問題の場合には、その問題に対する態度を根本的に改める必要がある。どんなに気に入らなくとも、自分の力ではどうにもできない問題なら、笑顔をつくり、穏やかな気持ちでそれらを受け入れて生きるすべを身につける。こうすれば、そのような問題に振り回されることはなくなる。
アルコール依存症の更生団体、アルコホーリクス・アノニマスのメンバーが唱える祈りは、まさに的を射ている──「主よ、私に与えたまえ。変えるべきことを変える勇気を、変えられないことを受け入れる心の平和を、そしてこれら二つを見分ける賢さを」。
スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1841-1861). キングベアー出版. Kindle 版.
変化を起こすことは大切ですが、コントロール出来ないことに対しては流れに身を任せることも必要だと思わされます。
自己啓発本の王様のような本です。おすすめ。
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