
はじめに
最近、trickshop.comというトリックや本をPDFで販売しているサイトを見つけたのですが、そこで宣伝していたカードマジックが面白かったのでご紹介します。
Bob Masonの”Just Think”というトリックです。オリジナルの発表年が分からないのですが、挿絵を見るとまあまあ昔に思えます。
現象
よく混ぜてもらったトランプ一組を使います。一組を両手の間に広げ、観客にひとつかみぐらいトランプを取ってもらい、その中から1枚を見て覚えてもらいます。覚えた後によく混ぜ、残りの一組の上に戻します。
演者は観客が取った枚数も、覚えたトランプも全く分かりません。
上から10枚ぐらいトランプを配り、それを2つの山に分けます。観客に「どちらの山に覚えたトランプがあるのか、直感で当ててみてください」と、数回テストをしてみます。1/2の確率ですから、当たったり当たらなかったりするでしょう。
演者は表を見ずに観客に1枚ずつトランプを見せていき、先程のトランプがあったら心の中で「それ!」と叫んでもらいます。
演者は何かを感じ取ったのか、裏向きのまま1枚トランプを抜き出すと、まさに観客の選んだトランプです。
コメント
ショップの紹介文は少し簡素で騙された感がありましたが😂、私が上で紹介した現象に省略はほとんどなく、実際あのように見えます。
演技中、演者は一切トランプの表を見ません。使用するのはレギュラーデック一組で、借りたデックでもできます。テクニックは不要です。
どこかで読んだ気がして、セルフワーキング・マジック事典を引っ張り出してみたのですが、同じようなものはなさそうでした。
個人的には選ばせ方や当て方で気になる箇所があり、別のやり方に変えています。
当て方も様々な工夫ができ、演技中目隠しをして当てる、選ばれたカードが消失して別の場所から出現する、観客の名前をスペリングすると出現するなどが紹介されていました。やろうと思えば、Zoomなどのパソコンの画面越しでも演じることができます。
PDFで4ドルと安いので、興味があれば購入してみると面白いかもしれません。
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