国立国会図書館デジタルコレクションがアツい

こんにちは、SkyWalkerです。

気づくと1年ぐらいブログ投稿していなかったですね…プライベートが忙しすぎました。

先日、テンションが上がりすぎてこんな投稿をしてしまいました。

国立国会図書館デジタルコレクション、本格的にマジックを勉強したい人にも全力でおすすめしたいので、記事を書いてみます。

国立国会図書館デジタルコレクションとは

国立国会図書館で収集・保存しているデジタル資料を検索・閲覧できるサービスです。

国立国会図書館デジタルコレクション

国会図書館は原則「日本で出版される本すべてを収める場所」です。これらの本の保全目的にデジタル化も行っており、その資料はインターネット上に公開されているのですが、以前は著作権保護期間が終了したものが主でした。

これが2022年5月19日より個人向けデジタル化資料送信サービスがスタートし、著作権保護期間が満了していなくても、絶版などの理由で手に入れにくい資料が自宅から閲覧可能となりました。

経緯に関しては、こちらの書物蔵さんと読書猿さんの対談で詳しく解説されています。

元司書が語る! 国立国会図書館の絶版本「読み放題解禁」がスゴい
『独学大全──絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』著者の読書猿さんは昨年「独学」「執筆」に加えて「復刊」をライフワークとしていくことをTwitterで宣言した。この連載「読書猿が推す『良書復刊』プロジェクト」では、読書...

このサービスは日本国内在住の18歳以上の人を対象に、登録すれば誰でも無料で利用できます。

国家事業としては近年稀に見る超優良サービスです。

国立国会図書館の利用者登録(個人)について|国立国会図書館―National Diet Library
国立国会図書館の登録利用者制度のご案内です。登録利用者になると受けられるサービス(来館・遠隔)や、登録の手続などについてご案内しています。

2022年マジック古図書はあまりなかった…

マジック、奇術は比較的マイナーな芸能です。悲しいかな、少し前の図書が絶版になることは日常茶飯事なのです。

このサービスが始まった2022年の時点で、早速本登録を行いました。

しかし調べてみると、めぼしいものとしては「奇術種あかし」「あなたは奇術師」「あなたも魔術師になれる」「マッチの即席奇術」、奇術研究が4冊ほどしかアップされておらず、少なかった…(いずれも名著なのですが)

2025年資料が驚くほど充実

2025年7月にふと再度検索してみると、ネットで閲覧できる資料が驚くほど増えていました…!!

ジョジョをよくわかっていないのに、先述のポルナレフのセリフを使ってつぶやきたくなるぐらい、テンションが上がりました。

おすすめマジック古図書ラインナップ(2025年7月24日時点)

現時点での個人向けデジタル化資料送信サービス内で閲覧できる、おすすめのマジック古図書を挙げていきます。

「奇術研究」全号

年4回発行されていた奇術の専門誌で、今回はこれが一番の収穫でした。

復刻版で手に入れようとすると全巻で150,000円ほどしますので、無料で読めるのは大変ありがたいです。

「The greater magic library vol.1, vol.3」

1938年に出版された奇術の百科事典の邦訳版。1979年当時、原著は海外でも入手困難だったようです。大変貴重。

各巻限定500冊だったそうで、vol.2, 4が無いのが残念ですが、追加されることを期待しています。

「トランプの不思議 : 現代カード奇術入門」

高木重朗氏が1956年に出版したカードマジックの名著。入門者にも最適だと思います。

復刻版も出版されています。

「カードマジック入門辞典」

カードマジック事典内で、「入門者向けの事典も必要だろう」と記載され、出版された本。

こちらも初学者におすすめです。

「荒木一郎のビッグ・マジック講座」

マジェイアの魔法都市案内でも初心者向けの本として紹介されています。

荒木一郎氏のユーモアあふれる文体が楽しめます。解説されているマジックもテクニックは必要ないながら、本格的なものも多数あり。

こちらも改訂版が出版されています。

「カード・マジックトランプ奇術 : 初心者からハイテクニシャンまで 世界から選びぬかれたカード・マジックの決定集」

有名なカードマジックを高木重朗氏が解説。

マグネティックカラー、マセマジシャン、アウト・オブ・ディス・ワールド、カラーチェンジングデック(ポール・カリー)、虫の知らせ(プレモニション)などの解説があります。

「魔術館の一夜」

泡坂妻夫氏の小説風マジック解説書。穴が動く、天使の左手など傑作多数。

「トリックの心理学」「魔法の心理学」

高木重朗氏の読み物として面白い文庫本。トリックも解説されています。

「超能力のトリック」「奇術のたのしみ」「トリック専科」「トリック・とりっぷ」「トリックものがたり」

松田道弘氏の読み物。こちらも読み応えあり。

面白そうな本

「不可能からの脱出:超能力を演出したショウマンハリー・フーディーニ」

「奇跡と大魔法」

「ウォルター・B・ギブソンのカード奇術上」

「スライハンド・マジック」

サラッと目を通しただけですが、内容は充実していそうです。

最後に

今後も古典的名著がデジコレで読めるようになっていくと思われます。マジックを本格的に学ぼうとする方は是非登録を検討ください。

個人的には東京堂出版の奇術入門・シリーズも読めるようになるとうれしいのですが…

このサービス、マジックの分野だけでこれだけインパクトがあるのに、他分野も含めると日本全土が激震するぐらいの革命だったのでしょう…素晴らしいですね。

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