【名言】あえて無駄をつくれ

リモートワークが進むと働き方など、どんどん効率的な社会になる。だけども、人間的な側面とは、無駄話をしたり、無駄な時間を、無駄な空間で過ごす中で、思わぬところで生まれる。「こんな自分でいいんだ」「あの人にはこんな面があるのか、今度◯◯を頼もう」「いつも元気なあの人、顔見るとしんどそう。何か助けてあげられるかな」こういう無駄話、無駄な時間、無駄な空間から、人間の優しい部分が引き出されると思う。

河合薫(健康社会学者)

上記は2020年8月6日(木)のラジオJ-WAVEのJam the Worldから、UP CLOSEというコーナーで、堀潤氏との対談で河合氏がおっしゃっていました(細かい言い回しなどは若干修正)。

この対談でも触れたことですが、昨今、生産性の問題が取り沙汰されています。いかに効率を上げ、生産性を高め、お金を生み出すか、そのことに集中されすぎている気がします。生産性がないものは無価値である、といった風潮さえ感じてしまいます。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、この風潮はますます顕著です。

物に対しては効率重視で良いと思いますが、人に対しては効率重視では絶対にうまく行きません。

7つの習慣でも「モノには効率、人には効果を求めなければいけない」と言っています。

繰り返して言うが、人との関係を効率で考えることはできない。モノは効率で考えられるが、人に対しては効果の観点から考えなければならない。私自身のこれまでの経験からしても、自分と違う意見の人に効率的に意見の違いを説明しようとしてうまくいったためしはない。

スティーブン・R・コヴィー. 完訳 7つの習慣 人格主義の回復 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3542-3545). キングベアー出版. Kindle 版.

人は論理だけではなく感情をもつ生き物ですから、人との関係を感情抜きに語ることはできません。心情が動くには時間がかかるため、短い時間を求める効率とは相容れません。

逆に、商談で相手が同じ趣味を持っていて話がはずんだり、アイスブレイクにちょっとしたジョークが受けた時、話がスムーズに運ぶことがあります。

人間関係の、難しく面白いところですね。

これほど効率重視の世の中、人間関係も効率で見てしまいがちです。一見無駄とも思える何気ない会話、時間、空間を、大切にしていきたいですね。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復(新書サイズ) 新書 – 2020/1/30
スティーブン・R・コヴィー  (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳)

人生のヒントになる事柄が多く載っています。名著。

コメント

  1. […] 参考:あえて無駄を作れ […]

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