人は常に、現在自分がこうなのは、自分の置かれた環境のせいだとする。私は環境などを信じない。この世で成功する人は、自ら自分の望む環境を探す人であり、もし見つけられなければ、自分でそれを作り出す人である。
ジョージ・バーナード・ショー George Bernard Shaw(1856-1950, アイルランドの劇作家)
People are always blaming their circumstances for what they are. I don’t believe in circumstances. The people who get on in the world are the people who get up and look for the circumstances they want, and if they can’t find them, make them.
今の職場は今年の4月から働き始めたところなのですが、先日のミーティングでちょっぴりショックなことがありました。
わかりにくくて申し訳ないのですが、今の職場にした理由は、ある2つの分野が強く、その勉強をしたいこと、またそれに自分自身が貢献できると思っていたからです。仮にその2つの分野をA、Bとします。
ミーティングで話された内容は次の通りでした。
「我々の業界には大きく分けてA、B、Cの分野がある。Aに関しては、入る新人の人数が多いため、組織の能力としては頭打ちだ。Bに関しても、この分野に秀でている人がいるわけでもないし、これも成長が見込めない。Cであれば、提携先の企業と連携できれば、他の社員からも魅力的なものになるのではないか」
これを聞いて耳を疑ってしまいました。ミーティングの最後のあたりだったため、ジョークなのかとも思いましたが、結局分かりませんでした。
「SkyWalkerさんもどうですか?Cに興味はありませんか?」
その場ではなんとか取り繕いながら、会話を終わらせました。
ショックでした。自分はA、Bに関して自分に出来ることはないか、システムとして改善できることはないかと思い、この半年以上頑張ってきたつもりなのに、すでにA、Bは頑張るつもりはないのかと。
他の会社を見てきて感じることですが、A、Bに関してもまだ改善の余地はあると思いますし、秀でている人がいないからといってあきらめていいんでしょうか。むしろ、秀でる組織になる気はないのですか?
Cを伸ばせば魅力的と言ってますが、新人で即戦力をつけたいと思っている社員は、A、Bを求めてやってきているのでは?と感じているので、やはり解せません。
Cが不要というわけではないのですが、組織としての強みを活かしきれていないと感じました。
こう感じているのは私だけではなかったようで、ミーティング後に別の同僚に話をしたところ、私と全く同じ意見でした。
しかし、不平不満を言い続けていても、何も変わりません。少数の理解者でもいいので、A、Bの分野を伸ばすように自分たちが動いていくしかありません。
結局これも主体性の問題になってくるんですよね。問題の責任を他に押し付けてしまえば楽ですが、何も始まりませんし、結果を他人にコントロールされてしまいます。
生殺与奪の権を他人に握らせるな!
冨岡義勇(鬼滅の刃より)
マジック界でもしばしば引用される有名な話もあります。
「賢い人はどこに樹の葉を隠すか?森のなかだろう。だが、森がなかった場合にはどうするかな?」
「どうするんでしょうかね?」
「葉を隠すために、森を生やすだろうよ」
「ブラウン神父の童心」折れた剣より(G・K・チェスタトン、中村保男訳)
木の葉を隠すための環境を探し、それが無かったとしても、なんとかして森を作り出すような人になりたいものです。
コメント