テキサスを中心に活動しているマジシャン、Jared Kopfの動画コンテンツの紹介です。師匠のBob WhiteがVernonやMillerと一緒にマジックを勉強していたためか、彼も主にクラシックマジックを研究しているようです。
始めに
Vanishing Inc.のwebページを見るとSummer Saleをやっていて、動画コンテンツが半額になっていました。
そこにJared Kopf Collection 1の紹介動画があり、Double Optical Shuffleを見て目を疑いました。何回見ても普通にオーバーハンドシャフルしているようにしか見えなかったのです。
この技法ともう1つのトリックが入って6ドルと破格の値段だったので、つい買ってしまいました。
ついでにCollection 2も購入。こちらは2つトリックが入っていましたが、どちらも完成度が高い。しかも難易度がそこまで高くないという、超私好みの内容でしたw
2巻とも満足したので、レビューしてみます。
内容
Jared Kopf Collection 1
Double Optical Shuffle
先程紹介した、オプティカルシャフルを更に一工夫したものです。何度見てもオーバーハンドシャフルで混ぜているようにしか見えませんが、最後にはオリジナルオーダーに戻ります。
オプティカルシャフル自体は、ジョビーのカードカレッジ2巻に載っていて、解説の中でもこの本を一度読んでおくことをおすすめしています。
ロベルト・ジョビーのカード・カレッジ〈第2巻〉 単行本 – 2001/9/25
ロベルト ジョビー (著), Roberto Giobbi (原名), 加藤 友康 (翻訳)
Four Its Own Sake
4枚のキングを取り出します。デックを4つのパケットに分け、キングをそれぞれトップに置きます。パケットを一つにまとめて、おまじないをかけると、4枚のキングがトップから出てきます。
パケットを集めた後、何も怪しい動きはなく現象が達成されます。ここで解説されている技法は他にも応用が効きます。
Jared Kopf Collection 2
An Open Display of Triumph
1枚カードを覚えてもらった後デックに返してもらいます。一組を2つに分け、一方を表向き、他方を裏向きにしてリフルシャフルし、パケットをゆっくりと押し込みます。表裏バラバラであることを示した後、おまじないをかけてデックを広げるとすべて裏向きになっており、観客のカードだけが表向きになっています。
リフルシャフルをはっきりと見せることができ、見事にひっかかりました。松田道弘氏も似たような考えをしていた気がしますが、Jaredの方法だとリフルシャフルする前にパケットも広げて見せることが出来ます。
状況によっては原案よりも演じやすいかもしれません。
E.G. Brown Revisited
デックから12枚のカードを取り出し、6枚と6枚のパケットに分けます。一方のパケットを見せ、1枚のカードを心の中で覚えてもらいます。おまじないをかけると、1枚覚えた方のパケットが5枚になり、もう一方は7枚になっています。7枚のパケットから、先程心の中で覚えたカードが出てきます。
これもきれいにひっかかりました。カードが1枚移動するだけでも良い気はしますが、これは一度やってみたくなりました。
感想
解説はシンプルなので、ある程度カードマジックの知識は必要です。そこまで難しいことはしておらず、とても演じやすい内容でした。
久しぶりにいい買い物をしました。おすすめです。
この動画の発表時期がよくわからないのですが、現在の彼を見るとヒゲモジャになっていて驚きますw
他にもどんな作品があるんやろ、とチラチラ見ていたら、スライトゴリゴリのコレクターズをやっていてビビるw これはさすがに無理…^^;
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