こんにちは、SkyWalkerです。
毎年ネタや本をそこそこ購入しているのですが、自分のレパートリーになるマジックはほんの一部しかありません。初心者の頃は気にしていなかったのですが、マジックに関わる年数が長くなり、所有しているトリックや本の数が増えてくると、「本当にこれでいいのだろうか…??」と不安になってしまいました。
しかし、ある程度自分の中で納得できるようになったので、備忘録も兼ねてまとめてみます。
いくつマジックを知っているのか?
マジェイアの魔法都市案内に「あなたはいくつマジックを知っているのですか?」という記事があります。学生時代に読んだ当時はあまりピンと来なかったのですが、今改めて読むと大変興味深い記事です。
この記事の中で、演じることができるトリックの数に関して、デビッド・デバントという偉大なマジシャンが「私ができるのは8つだけです」と答えたエピソードを紹介しています。
松田道弘氏の「トランプ・マジック」にはこの話の続きがあり、「私が8つといったのは本当である。だが私はその8つを完全に演れるのだ。いつ、どこで、どんな状況(コンディション)のもとでも」と書かれています。
「どんな状況でも完全に演じられる」トリックが本物のレパートリーとするなら、私にはいったいいくつあるのだろうと思ってしまいます。
また、同じくこの本には「私はこれまでに『たったひとつしか』カード奇術を知らないのに、奇術の名人といわれている人たちを何人か知っています」とも書かれています。
トランプ・マジック (松田道弘あそびの本) 単行本 – 1980/1/1
松田 道弘 (著)
数ではなく、問題は質
ゆうきとも氏の「あなたにもできる!メンタル・マジックで奇跡を起こす本」には16個のトリックが解説されていますが、コラムには「そのうち3つマスターできれば良い」と書かれています。
トリックを確実に学ぶコツは、あれもこれもと欲張らないことです。マスターしたいと思うものを2つ3つ選び、本気で取り組んでみることしかありません。レパートリーの数は少なくてもよいのです。問題は質なのですから。
ゆうきとも「あなたにもできる!メンタル・マジックで奇跡を起こす本」
あなたにもできる! メンタル・マジックで奇跡を起こす本 (KAWADE夢文庫) 文庫 – 2012/11/16
ゆうき とも (著)
知識と経験を通して
先日、レパートリーの数に関して、幸運にもtwitterで氏に直接聞く機会がありました。氏がおっしゃるとおり、プロと言ってもあくまで一例ではあるのですが、自分の中ではかなり腑に落ちました。
もし興味があれば、上記のリンク先をご参照ください。
このやりとりの中で一番心に響いたのは、「レパートリーを作るために、知識と経験がたくさん必要なことはどのジャンルでも同じ」という箇所です。
私は少しだけピアノをかじっていたのですが、以前弾いていた練習曲は、今は楽譜を見直さなければ弾くことができません。しかし、確実に言えることは、今弾ける曲を下支えしている技術や表現力は、その練習曲を通して身についているということです。
結局数ではなく、自分が好きで磨きをかけた、ある程度の状況でできるトリックが身についているかということなんですね。どれぐらいの数が必要なのかは、それぞれの状況によって変わるのでしょう。
いろいろな本やトリックに触れて、例えそれがレパートリーにならなくても、何か新しいものを吸収できれば良いのです。
…なんて言っておいて、先日5歳になる長女に言われた一言。
「ねえ、どうしてこんなに練習できてないマジック道具がいっぱいあるの??」
…はい、練習します^^;
コメント