【マジック紹介】悪魔との取引

こんにちは、SkyWalkerです。

セルフワーキング・マジック事典からのご紹介。応用範囲の広いマジックです。

現象

マジシャンは悪魔が出てきた夢の話をします。その話を再現するため、女性の観客一人にその時のマジシャンになってもらい、マジシャンは悪魔の役をします。

「お前の願い事を叶えてやってもよいが、ただで叶えてやるわけにはいかない。ちょっとしたゲームをしよう」

マジシャンはスペードのAからKまで13枚のトランプを取り出します。Aが一番強く、次にK、Q、J、10…と下がっていき、2が一番弱いトランプとします。悪魔は次のように言います。

「スペードの3を出しておく。これがおれのトランプとする。残りのトランプを2人で交互に捨てていき、残ったトランプがお前のものになる。そのトランプが3よりも大きい数ならお前の勝ちだ。願い事を叶えてやろう。しかし、もし残ったトランプがスペードの2だったら、おれの勝ちだ。お前の魂をいただくことにする」

確率としては11/12で圧倒的に観客が有利にみえます。トランプを裏向きにして2人で交互に捨てていき、1枚のトランプが残ります。

表向きにすると、あろうことか「スペードの2」です。

コメント

マジェイアの魔法都市案内の記事で知りました。少し変わったフォースを使いますが、演出の中に上手く溶け込んでいて、見事です。

セルフワーキング・マジック事典に載っているぐらいなので、指先の技術は不要です。ただ、演出が重要なのでセリフや雰囲気作りの技術は必要ですね。

上記のプレゼンテーションは秀逸ですが、演者のキャラクターによっては合わないかもしれません。しかし、これは応用範囲の広いトリックです。

例えば、私はクリスマスに妻にプレゼントをする際に、この方法を使ってマジックをしたことがあります。名刺大の紙にプレゼントをいくつか書いておき、裏向きに混ぜて交互に1枚ずつ捨てていきます。

残った紙を確認し、用意していた袋を開けると、まさにそのプレゼントが出てきます。

演じたい方のために

セルフワーキング・マジック事典の一番初めに紹介されています。

セルフワーキング・マジック事典 単行本 – 1999/7/1
松山 光伸 (著)

今の所はAmazonで中古で売られていますが、興味のある方は早めに買ったほうが良いかもしれません。

この本、面白いセルフワーキング・マジックが多数紹介されているので、おすすめです。

セルフワーキング・マジック事典が手に入れにくい場合は、こちらの本にも同じ原理のトリックが解説されています。

前田知洋の女性のためのマジックレッスン 単行本(ソフトカバー) – 2014/10/13
前田 知洋 (著), 角矢 幸繁 (著)

演出もいくつか紹介しており、自分にあったものを見つけるヒントになります。

一般向けの書籍で、初心者にもおすすめですね。

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