名言とは別に、徒然なるままに書くシリーズもやってみようかと思い、書いてみる。
ロシアのウクライナ侵攻で、世界中が固唾を呑んで見守る状態が続いている。早くこの戦争が終わりを迎えてほしいと切に願う。
今回の侵攻を受けてロシアを非難するツイートを見かけるが、ロシアのその他の文化、芸術をも否定する見解があるようだ。「一事が万事」とも言われるが、果たしてどうだろうか。
学生時代に父から聞いた話がある。少し設定を変えてご紹介。
父が務めていた会社で、あるプロジェクトをすすめるために外部の人に協力を得なければならなかった。
その人はあまり他人に好かれる性格ではなかったようで、皆できれば関わりたくないと思っていたらしい。
しかし、プロジェクトをうまく進めるには、彼が持つ貴重なデータが必要だった。
父は何とかしてその人とコンタクトを取りつつ、無事にそのデータを手に入れることが出来た。
父としてもなるべく関わりたくなかったようだが「本当にこの人が持つデータは貴重だったんだよ」と、プロジェクトを完遂出来たときは嬉しそうであった。
母は父のことを「敵をつくらない人」と評しており、私も何度か人間関係に悩んだ時に、同じように言われたことがある。
「この長い人生、将来起きることは予想できない。今関わっているあなたが嫌いな人と、一緒に仕事をする時が来るかもしれない。そんな人に助けられることもある。仲良くしろとは言わないが、なるべく敵をつくらないように」
この年になって、上記の言葉の重みを感じる。悩んだときに、以前の職場の同僚に助けを求めることがある。もし仲違いしてしまっていたら、そのようなことは出来ない。
自分と全く同じ考え方をする人はいない。掘り下げていけば、どこかで自分と違うところが出てくる。そのときに「気に入らない」と切り捨ててしまうのは、もったいない。
もちろん自分のメンタルがやられてしまうぐらいに関わるべきではない。どう頑張っても相容れない人もいるし、傷つけてくる人もいる。どうしても敵対してしまう人もいる。そのような人とは距離をおいて、最低限のコミュニケーションで良い。だが、ケンカはしないほうが良い。
今回のロシアの行為は当然賛成出来ないし、声を上げ続けるべきであろう。しかし、だからといって同国の国民、文化、芸術などが否定されるわけではない。それは別に考えるものである。
「一時が万事」をコトバンクで調べると、「今日では、もっぱら否定的なニュアンスで使われるが、古くは長所など肯定的な面にも使われて」いたらしい。
なるべく長所にも目を向けながら、平和に過ごせれば。
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