生物は、変化しうるがゆえの安定なのである。
シャルル・ロベール・リシェ(フランスの生理学者, 1850-1935)
働き始めて数年した時に出会った言葉です。シャルルはアナフィラキシーショックの研究でノーベル賞を受賞した学者です。
これを思い出したのは、実家に帰った時に昔遊んでいたコマを見てからです。
コマは回転し続けていないと倒れてしまいます。回転し続けることで安定するのです。
同じ時期にネット上で只石昌幸氏の記事にも出会い、妙に納得した覚えがあります。
椅子の上に立っている人とバランスボールの上に立っている人、どちらが不安定かというと、直感としてはバランスボールの上に立っている人ですよね。
でも、その2人に横から力を加えるとどうなるか。
椅子の上に立っている人は努力しなくても安定していたのが、横から力を加えられるとバランスが取れなくなり、倒れてしまうかもしれません。
しかし、バランスボールの上に立っている人は、横から力を加えられると揺れ幅は大きくなりますが、常に不安定でバランスをとっているがゆえに、安定していられるということです。
現在のように、常に世の中が変化している乱気流の時代を考えると、常にバランスをとろうとする=常に変化しようとしている人が、結局は安定するのではないでしょうか。
ウォルト・ディズニーも次のように言っています。
必死に戦っている時よりも、うまくいっている時のほうが心配だった。何もかもが順調な時は、突然何かが台無しになるのではと、気になってしかたなかった。
常に新しいものを創り出して不安定だったからこそ、安定がむしろ心配になってしまったという言葉ですね(^^;
変化することは勇気がいりますが、これだけ変化のスピードが早い世の中では、変化しないことは衰退を意味します。
変化する勇気と、変化の故の安定を求めたいですね。
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