【マジック書籍レビュー】Five Easy Pieces 長谷和幸

はじめに

こんにちは、SkyWalkerです。

今年2020年度のマジックマーケット、コロナの影響でオンライン開催になっており、いつも行けなかったため「今年は行けるかも!」と思ったら、ちょうどその日に休日出勤となってしまい、全く参加できず…残念無念。

その後、マジックショップMAJIONでマジックマーケットで売り出されていた作品がいくつか売られていると情報があり、早速検索。

52Hz(ムナカタヒロシ)、原理主義(佐藤水城)を速攻で購入。

52Hzは途中ですが、大変おもしろいです。技術的な面で(個人的に)難しい部分が多いですが、大いに楽しんでいます。

原理主義は未読ですが、あの佐藤総氏の「必勝アミダくじ」にインスパイアされたとのことで、これも楽しみです。

ブランド: テンヨー(Tenyo)
必勝アミダくじ

もう一つ気になっていたのが、この長谷和幸さんのレクチャーノートでした。ほんわかブログにて紹介され、「マジックマーケット後、まだ買えるとこないみたい」と書かれていましたが、検索するとトザキマジックスクールにて購入できることが判明。

その場でポチッと押しちゃいましたw

長谷さんの作品集は初めてだったのですが、大変面白かったです。技術的にも難しくなく、何より発想が面白い作品群が多いですね。

内容紹介

ビジブルホール

観客から借りたお札を封筒に入れて半分に折り、その間を鉛筆で刺してしまいます。封筒には穴が空いているにも関わらず、お札は無傷です。

これはやってみたくなります。演技後全て観客に手渡せるので強いです。

私が初めてお札の貫通を知ったのは、マジェイアの魔法都市案内にある「お札の貫通」記事でした。当時Pen Through Anythingの改良版、Perfect Penを購入したことを覚えています。中学生にしては高い買い物でしたが、あまり実演はしてなかった気がします^^;

Pen Through Anything現象でハンドリングがきれいだと思ったのは、フレンチドロップの「マジック・ミステリー・ペン」です。ポン太さんの演技ですが、突き抜けた感が半端なく、最後に観客にも手渡せます。

冷たい方程式

10枚の単語が書かれたカードがあり、それを観客に選んでもらうと見事予言されています。

この原理、他の方も書かれてますが、思いついた長谷さん、天才ですね。こういう発想からマジックに繋げられたら、めちゃ楽しいですね。

2分の1の魔法

赤と青のデックの内、1組をポケットに入れて、残った方をハンカチで包みますが、どちらが観客のポケットにあるかを当てます。

2分の1の確率ですが確実に当てられ、レギュラーデック2組を使うマジックにスムーズに繋げられます。原理も面白いですね。

ラ・ヴァルス

パーラーもしくはステージ上でのジャンボカードを用いたフォース。これも大胆な解決法を取っており、面白いです。このフォースを思いついた経緯もサラッと書いており、参考になります。

リアル・スティール

安全ピンとクリップが貫通します。とある原理を一捻りして、格段に不思議になっています。

あとがき「芸術と芸能の間に…」

トリックと同じぐらい感動したのが、このあとがきです。自分自身「なぜマジックを演じるのか」を考えたときの一つの解答となりうると感じました。

参考:なぜマジックを演じるのか

最後に

というわけで、サラッと読めますがどれも大変面白く、いずれもすぐにやってみたくなるものばかりです。特に最後のあとがきは必読と思いました。

マジックの題名なのですが、魔法使いはリハビリ中で、いろんな映画のタイトルから取られている、とのこと。これは面白いですねぇ。

マジックマーケット関連の書籍は、売り切れると手に入りにくくなると思いますので(実際冒頭に書いた52Hzと原理主義はすでにMAJIONでも売り切れ)、興味がある方は今のうちに購入することをおすすめします。

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