【マジック紹介】B’Wave (Max Maven)

こんにちは、SkyWalkerです。B’Waveは、アメリカのメンタリスト、マックス・メイビン Max Mavenによるメンタル・カードマジックです。Meir Yedidの解説書を見ると、発売されたのは1991年ですが、30年経った今でも大変人気があり、最近B’Wave Deluxeという考案者自身の解説付きの商品が発売されました。

あのユージン・バーガーが「20世紀最高のパケットトリックである」と評しています。

現象

マジシャンはトランプ数枚を裏向きに取り出し、4枚のクイーンであると言います。観客に1枚選んでもらいますが、仮にハートのクイーンだとします。

マジシャンがトランプを広げると、観客が選んだハートのクイーンが表向きになっています。

観客の中には、選ばれた後、何かのテクニックで表向きにしたのではと疑う方がいますが、表向きのハートのクイーンを裏向きにすると、それだけ裏模様が違います

マジシャンはハートのクイーンが選ばれると確信していました。残りのトランプを表向きにすると、3枚とも真っ白なトランプです。

実演するまで

マジェイアの魔法都市案内のGiant B’Waveの紹介ページで初めて知りました。確か高校生ぐらいの時(15年ぐらい前?)に、日本では売っていなかったのでMeir Yedidから購入しました。

恥ずかしながら、当時は英語力がなく「これって成立するの??」と思い、しばらく机の引き出しに閉まったままになっていました。

社会人になって飲み会に誘われた時、手品好きの上司がいて「SkyWalkerさんもマジックできるの?何かやってみてよ」と言われ、引っ張り出してきたのがこのGiant B’Waveでした。

再度セリフを読み返してみると、大変賢いことがわかり、感動しました。シンプルですがセリフが命なので、英語を日本語に訳し、台本を考えてみました。セリフを真剣に考えた初めてのトリックでした。

飲み会では見事に成功!しかし色々と突っ込まれたこともあり、ハンドリングや台本を練り直し、その後も主に飲み会で演じていました。

実演すると、毎回驚いてくれます。パーラーセッティングでは、実演回数は最も多いと思います。

考察

特に技法はありませんが、上記のようにセリフが大事です。まずは解説書通りのセリフをマスターした上で、実演を重ねて自分用にカスタマイズすれば良いと思います。他のサイトでも触れられていますが、これは予言のマジックなので、決して表を白くするような演技はしないようにします。

マジェイア氏はこのGiant~をおすすめしており、これぐらい大きければステージでも見えること、クロースアップでも技法が使えないことのアピールになると言っています。

演じるセッティングによると思いますが、もしテーブルホッピングやストリートで頻繁に演じるのであれば、レギュラーサイズで十分かと思います。

残念ながらこのGiant~はもう売られていないようで、一回り小さいJumbo B’Waveが売られています。パーラーで見せたい場合は、こちらをおすすめします。

私は未購入ですが、もし今までB’Waveを購入したことがないのであれば、B’Wave Deluxeはセット内容も豊富で値段も良心的ですので、是非チェックしてみてください。(2020年10月31日追記→結局買ってしまいました笑 下記に感想を追記してます)

最後に

どーでも良いかもしれませんが、このブログを書くまでずっと「ビーウェーブ」と発音すると思っていました。

しかし、商品紹介動画を見ると、Max氏は「ブウェイブ」と発音していました。「ブレインウェーブ」の略だからですね。でも、他のマジシャンは「ビーウェーブとも呼ばれる」と言ってましたので、どっちでも良いようです笑

このブログを書いてると、Brainwave現象のマジックも多数あったなぁと思い出したので、また改めてまとめてみようと思います。

2020年10月31日追記:B’Wave Deluxeについて

Brainwaveの記事を書くためにB’Waveを調べていたら、考案者本人の考えが知りたくなり、結局Deluxeを買ってしまいました^^; 考案者自身による詳しい解説は今までなかったようです。

結論、大変満足しました。

商品の内容としては、クイーンだけではなく、ジャック、キングのセット、また白いカードではなくジョーカーも入っています(ただし、彼自身は「ジョーカーは使わないほうが良い」と言っています笑)。動画ではマックス氏による実演の後、ハンドリング、セリフを中心に解説しています。

カードの示し方、セリフによる演出、テーブルがないときのやり方など、考案者にしか語れないであろうtips満載で感動しました。

さらに、トリックの変遷や、B’Wave発表後のバリエーションについても言及しています。個人的にはB’Wave自体がすでに完成形で、2組使ったりしないほうが良いのではと思っていたのですが、彼も同じような意見でした。

あと「ブレインウェーブの略だからブウェイブと発音するんですよ」と言っていましたが、「まあビーウェイブと言っていても怒らないけどね」とコメントしていました笑

Max Maven自身、発表後も30年間演じ続けており、大傑作なのだと改めて感じました。

全編英語ですが、値段を考えても大変お得なので、おすすめです。

コメント

  1. […] MavenのB’Waveについて書きましたが、その元になったDai Vernon/Paul FoxのBrainwave […]

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